肉牛の異常検知

日本の畜産業の現状

日本国内における畜産業は、緩やかな衰退の一途を辿っています。
農林水産省畜産局が令和7年2月に公表した資料によると、高齢化や後継者不足により経営を中止といった理由で、
特に肉牛を飼育する小規模の畜産農家の戸数が年々減少傾向にあります。
しかし、一戸あたりの飼育数は増加しているため、畜産農家の大規模化が進み、労働者が不足しているのが現状です。

肉牛の突然死

肉牛の飼育には突然死がつきものです。理由は病気によるものなど様々ですが、ここでは急性鼓脹症を取り上げます。
急性鼓脹症の説明の前に、牛の生態を確認しましょう。
牛は反芻動物と呼ばれ、4つの胃を持っています。
牛が常に口を動かしているのは、牧草を食べた後、第一胃から第三胃まで、牧草を飲み込んでは咀嚼し、飲み込んでは咀嚼し、を繰り返すためです。
この反芻という行為は、食物の消化を促進するために行われるとされています。
それぞれの胃には微生物が住んでおり、その微生物の力を借りて、牛は牧草を消化しています。
そして、この第一胃で牛が飲み込んだ牧草を、微生物が分解し発酵させたときに出るガスがうまく排出できなかった時に起こるのが、急性鼓脹症です。
この発生したガスが牛の横隔膜を圧迫し、呼吸困難を引き起こし、最終的に牛は倒れてしまいます。
この状態になると、牛が自力で起き上がることはできないため、そのまま死に至ってしまうのです。

肉牛の異常検知AIとは?

畜産業に従事する労働者の減少により、24時間体制で肉牛の様子を監視することは困難になっています。
そこで、肉牛の異常検知AIを利用することで、少ない労働力でも異常を見落としにくくすることができます。
この肉牛の異常検知AIでは、牛舎の様子の動画をアップロードすることで、AIが牛の姿勢を判別します。
このAIは、横になっている牛を検知した場合はアラートが鳴り、飼育員に知らるサービスへつながります。

参考文献
牛がガスで倒れている?
農林水産省畜産局 畜産の動向
【まめ知識】なぜ、牛の胃は4つもあるの?

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