高齢者人口の増加、これに伴う労働人口の劇的な減少は、社会保障制度などの国家的基盤を揺るがすことが予想されます。日本では、世界に先駆けてこの超高齢化社会を克服し、新たな生活様式を創出することが求められています。
おせっかいネットワークでは、さまざまな研究者および企業と協力して、これら社会課題の解決に向けて、健康寿命の延伸につながる行動変容の促進と継続という観点から、互いに気遣い助け合えるデジタルプラットフォームの開発や、エコシステム(業界やプロダクト、サービスが互いに連携しながら情報共有と活用の場)の形成を進めています。このプロジェクトが構築する「おせっかいプラットフォーム」が、困っている人に気づき、ささいな手助けをしたくなる気持ちになるような情報を提供し、人助けにつながる行動変容を生み出す一助になることを期待しています。さらに、行動変容を生み出すには、個人の気持ちの持ちようだけでなく、生活環境の改善も重要な要素になるでしょう。オフィスや住居、街といった環境のコントロールも研究・開発の対象としています。
研究室レベルだけではなく、生活者等を対象とした実証実験に組み込むことを念頭においた実用的なプラットフォームやエコシステムに組み込んでいくことを目指しています。これらの取り組みにより、健康寿命の延伸を実現し、労働人口減少への対策を図ることが可能であると考えています。本プロジェクトの特徴は、社会システム設計に技術開発を組み込み実装していく点と、技術やシステムが社会に受容されるかを検討する点にあります。一般市民が参加する市民会議や展示会を通して、市民とともに考え、真に社会に必要とされる研究開発を実現します。様々な日常生活におけるデータや情報の収集、分析、可視化を通じて、個人の健康管理や習慣の改善にも役立つようなプラットフォームを提供していきます。