「正しい姿勢ができているのか分からない」
「動画を見ながら真似しても、自分のフォームが合っているか不安」
そんな課題を、AIがリアルタイムでサポートする時代が始まっています。
私たちは、身体運動を“見える化”するモーション解析技術を活用し、ヨガポーズを認識・分析するAIシステムの研究開発を行っています。
単なる画像認識ではなく、“人の身体の動き”そのものを理解するAIです。
AIがヨガをどう認識するのか?
本研究のテーマは、AIによる全身骨格の姿勢推定(Pose Estimation)です。
カメラで撮影した人物の映像から、
- 目
- 耳
- 肩
- 肘
- 手首
- 腰
- 膝
- 足首
など、身体の各ポイントをAIが自動検出します。
そして、それぞれの位置関係や角度を解析することで、
- どのヨガポーズを取っているのか
- バランスが崩れていないか
- 左右差があるか
- フォームが安定しているか
を数値化・可視化できます。
つまりAIは、単に「人が映っている」だけでなく、
“どのように身体を動かしているか”まで理解しているのです。
動画をアップロードするだけで解析
本システムでは、特別なセンサーや機材は必要ありません。
スマートフォンやカメラで撮影した動画をアップロードするだけで、AIが自動解析を実行します。
解析後には、
- 骨格を重ねて表示した可視化動画
- 関節座標を記録した数値データ
- フレーム単位の姿勢推定結果
を取得できます。
これにより、従来は専門設備が必要だったモーション解析を、より手軽に利用できる環境を目指しています。
“見えない上達”を可視化する
ヨガは一見ゆったりした運動に見えますが、実際には非常に繊細な身体制御が求められます。
例えば、
- 体幹の傾き
- 重心移動
- 股関節の開き
- 背骨の角度
- 呼吸に伴う姿勢変化
など、細かな違いがフォームや身体への負荷に大きく影響します。
AIによる姿勢推定を活用することで、
これまで感覚に頼っていた部分を客観的なデータとして確認できます。
「昨日より姿勢が安定している」
「片側だけバランスが崩れている」
「理想姿勢との差が小さくなっている」
といった“成長の可視化”が可能になります。
ヨガだけではない、広がる応用分野
この技術はヨガに限らず、さまざまな分野への応用が期待されています。
フィットネス・スポーツ
フォーム分析やトレーニング支援、パフォーマンス向上。
リハビリ・医療
身体動作の定量評価や、継続的な運動記録。
教育・ダンス
動きの比較分析や、オンライン指導の補助。
エンターテインメント
モーション入力を活用したインタラクティブコンテンツ。
“人の動きをAIが理解する”技術は、今後さらに多くの場面で活用されていくと考えられています。
今後の展望
現在は、利用者からのフィードバックをもとに、
- 姿勢推定精度の向上
- 処理速度の改善
- リアルタイム解析
- ポーズ評価機能
- AIによるフォームアドバイス
などの機能拡張を進めています。
将来的には、
「自宅でAIがヨガインストラクターのように姿勢をサポートする」
そんな新しい体験の実現を目指しています。
AI × モーション解析が生み出す未来
人の身体動作をデータとして理解し、フィードバックする技術は、スポーツ・健康・医療・教育など幅広い領域に変化をもたらします。
私たちはこれからも、
AIとモーション技術を融合させ、“身体の可能性を拡張する体験”の研究開発を進めていきます。



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